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第23回 地方出版文化功労賞受賞
「有珠山 火の山とともに」(岡田弘・北海道新聞社)








稀代の火山学者の半生と、自然防災への一石

本書は2000年の有珠山噴火を予知し、事前避難によって犠牲者ゼロを成し遂げた北海道大学名誉教授・岡田弘氏の半生を綴った書で、第23回 地方出版文化功労賞を受賞しました。岡田氏は理学部で地震学を専攻していた1977年に有珠山噴火に出会い、以降、火山学者として数々の噴火に向きあってきました。本書は地球の脅威に向きあう一人の科学者の生き様として、東日本大地震で我々が目の当たりに自然防災を考えていく啓発書としても豊かな内容を含んでいます。

北大研究室に通い2年の歳月かけて編集

当方は、岡田氏が北大教授として在籍中から教授の元に通い、2年間かけて書籍としてまとめるお手伝いをしました。本書は岡田氏の口述と提供資料が元となっていますが、岡田氏は有珠山噴火の歴史資料の収集家でもあり、本書によって始めて公開された貴重な写真の数々も見どころとなっています。

北海道の歴史と文化

当組合は、創立以来、北海道という地域にこだわってきました。本州に比べて歴史が浅いとして顧みられることの少ない北海道の歴史ですが、北方からの脅威から日本を守る砦として、豊かな資源を背景とした独自の歴史が刻まれてきました。北海道で編集業を行うものとして、これらの歴史を将来に繋いでいくことも当組合の指名と考えます。

「北の道づくり」(北海道新聞社)

北海道の道路開発史から、設計施工の現状、また除雪や冬道の安全対策など北海道ならではの道路事情を盛り込んだ、北海道の道づくりを概括する一冊です。当組合では、企画・校正から取材、原稿作成にいたるまで手掛けました。


「最古で最大」(博物館監獄網走)

博物館網走監獄は、網走刑務所の旧施設群を移管した行刑資料館です。従来、映画の「網走監獄」のイメージに引きずられたピーアール展開がなされていました。パンフレットを通して同館のピーアール展開を一新してほしいと依頼された私たちは、北海道開拓史に立ち返り、網走監獄の歴史的な位置づけを再発掘することで、資料館としての価値を再生することを目指しました。「最大で最古」というコピーワークから、コンセプト展開、取材と作稿を手掛けました。


人物評伝

歴史は一人ひとりの人生の歩みが積み重なったもの。社会は一人ひとりの暮らしが折り重なったもの——。一人の人生を描き出すこと。それは歴史を、社会を描き出すことにほかなりません。また歴史や社会は一人の人生に現れます。こうした信念の元、私たちは数多くの人物評伝を手掛けてまいりました。


「世界を変えた化学反応」(北海道新聞社)

2010年、ノーベル化学賞を受賞した北海道大学名誉教授鈴木章先生の評伝を手掛けました。先生ご自身への取材、共同研究者、教え子、またご兄弟や学友のみなさんの取材を通して、おおらかで粘り強い道産子である鈴木先生の人物像を明らかにしました。


「おれは失敗作か」(共同文化社)

岩見沢市に住む及川清美、のり子夫妻が結婚するまでにかわした200通のラブレターを題材にしたノンフィクションです。及川清美さんは重度の身体障害者。1972年に岩見沢市内の施設に入所しますが、そこで将来の妻となるのり子さんと出会います。清見さんは不自由な体をおしてタイプライターでラブレターを送る。30年後、清見産の母が亡くなったことで、二人は30年前のあの日々を本にしようと決意しました。初めは300通のラブレターを整理編集する予定でしたが、二人のドキュメンタリーとして構成することになりました。


「16歳の戦場」(共同文化社)

昭和18年、海軍特年少兵第二期生として戦場に赴いた網走出身の氏家光男さんの回顧録。本書は戦争の痛ましさを訴えるものですが、それとともに没落した士族家系を背負い、海軍で家名再興を果たそうとした少年の意地。戦後日本を築いた原体験として読む者の気持ちを高める一冊です。


社史・記念誌

社史に勝る経営書ありません。社史を越える経営理念もありません。社史は過去を懐かしむのものではなく、また単に社業の発展を祈念するものではありません。それは未来のため、現在と将来の世代のためにつくられるものと考えます。歴史の浅い北海道にIおいては軽視されがちな社史=会社の歴史に対する位置づけを高めていくことも、私たちの使命と考えております。


株式会社ウヤマ50年史

札幌市北区の美容室「ウヤマ」の創業五十年を記念した社史です。会社を創業された現会長が社史を通して会社を次の代に引き継いでいただきたといする想いを受けて、株式会社ウヤマにとって最良の経営指南書であることをコンセプトに取材・作稿を行いました。従業員のみさなんが、支店長や管理職が、または社長はじめ経営陣が、判断に迷った時、行き詰まりを覚え打開の道を模索した時に、その助言となる書であることを目指しました。


株式会社北興化工機50年史

北興化工機は札幌市の鉄工団地に本社を置く、プラントメーカーです。機械工業の基盤の薄い北海道にあって積極的に本州進出を進め、度々優良企業としての表彰を受賞してきました。本書は創業五十年を契機に創業者を創設当時から支えた2代目社長から3代目に創業の精神を引き継ぐ書として企画されました。発注された社長(現・会長)は「歴史に残らない歴史を残したい」とその発行意図を語ってくれたました。こうした想いを受けて「明日はいつもまっすぐな眼差しのむこうに」とのタイトルを付けました。


「創造の道」札幌大谷大学短期大学部開学50周年記念編集

札幌大谷大学短期大学部は、その前身の札幌大谷短期大学時代から50年の歴史を通じて、北海道で最初の芸術系学部としてすぐれたアーティストを多数輩出してきました。平成24年4月に発行された開学50周年記念誌は芸術系学部のある大学らしくビジュアル性の高いものとなりました。私たちは、この記念誌の執筆、原稿整理を担当しました。


札幌信用金庫90年史

北海道を代表する金融機関のひとつ、札幌信用金庫の通史を編集するにあたって当方は校正と校閲を担当しました。


医療・福祉

歴史上かてない勢いで進む少子高齢化。北海道ではとりわけこれの進行が著しく、地域社会の大きな課題となっています。私たちは、医療福祉を大きな関心事として位置づけ、編集出版活動を通じて課題解決に貢献できるよう研鑽を積んでいます。

渓仁会広報「サラネット」

渓仁会グループは、札幌市に本拠を置く医療法人と社会福祉法人で構成された職員数4000人の医療福祉グループです。「サラネット」は、同グループが年に6回発行する広報誌で、私たちは取材・執筆を2005年から担当しています。「サラネット」は、2008年にNPO法人日本HIS研究センターが主催する「ヘルスケ ア情報誌コンクールで最優秀のグランプリを受賞するなど、全国的にも高く評価されています。

環境

私たちは環境を、福祉医療と並んでペンを持つ者が真剣に取り組んでいく課題だと位置づけています。また環境は、豊かな自然に恵まれ、高大な大地の広がる北海道にとって農林業と並ぶ21世紀に資源になりうると考えています。編集執筆活動を通じて環境の問題に取り組んできたいと考えます。

北海道大学環境白書

環境報告書は、「事業者の環境配慮促進法」において大規模事業者に作成が義務づけられているものです。これの記載内容については、環境省の「環境報告ガイドライン」に沿うように求められています。私たちは、平成24年10月に発行された北海道大学の環境報告書の企画立案から取材・作稿までを担当しました。


企業組合エディアワークス

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