コンセプトワークから始まり、台割構成、取材・作稿の進行管理、デザインディレクション、校正、印刷下版にいたるフィニッシュワークにいたる書籍づくりの全プロセスに関わったものです。

「銀の海峡」（羅臼町）・「厚岸・とわの森から、とこしえの海へ」
多くの人びとの生き様と歴史の舞台である「まち」は、それ自身が豊かな物語です。市町村自治体を「物語り」の視点から捉え、紹介する書籍スタイルの町村ピーアール媒体を提案し、編集･制作しました。掲載された物語を題材に雑誌記事やテレビ番組などがつくられるなど、地域資源としての「物語」の有用性を明らかにしました。

「北見工業大学50年史」
平成23年に開学50周年を迎えた国立大学法人北見工業大学の50周年記念誌の企画立案・編集･制作に携わりました。学生を対象とした［教育］と、成果を地域社会や産業振興に役立てる［研究］は別次元の取り組みですが、これを分離して紹介する類書は多くありません。この記念誌では学部というカテゴリーよりも［教育］と［研究］というカテゴリーを重視した編集とすることで、研究機関としての北見工大の姿を一層鮮明にしました。

「しゃり」斜里町町勢要覧
斜里町は、世界自然遺産「知床」の東半分をもつ農業と漁業のまちです。知床は、2005年の知床世界自然遺産登録で知られますが、ここに至るには「知床100平米運動」から始まるまちと自然との長い物語がありました。この町勢要覧では、知床を支える「ひと」にテーマに、斜里町と知床の物語を展開しました。

「北海道大学医学部第一外科医局楡刀会・50年誌」
北海道大学医学部第一外科の医局同門会である「楡刀会」の50周年記念誌を編集しました。原稿は同門会に属する各先生から寄稿いただきましたが、そのままでは単なる文集になってしまいがちなところを、内容構成と原稿集稿に創意工夫を凝らし、一冊の本としての流れを作り出しました。第一外科の戦後史としても読める内容となっています。

「なるほど正しい事業継承」（古川孝+小川考二・中西出版）
著者から頂いた原稿をひとつの単行本に仕立てた業務の一例です。著者は事業継承問題の第一人者として多忙であり、著作編集の時間がとれません。そこで、いただいた原稿に講演録等の素材を重ね、内容校正の検討と文章編集を重ね、首尾一貫とした書籍に編纂しました。

書店で販売される書籍にしたいとのクライアントの要望を受けて、出版社をコーディネートし、書籍販売としたものです。単なる印刷物と異なり、書店に流通される書籍は書店と流通の厳しい選別を受けることが前提となりますで、内容の充実が求められます。こうした内容の組立を含め、出版をコーディネートいたします。

「北海道ふるさと新書」（北海道新聞社）
市町村の歴史や文化、観光や産業を一冊の本として紹介していく新書シリーズです。平成大合併が進んだ時代に「まちとは何か」という見直しの気運が高まり、一冊の本としてまちを紹介するシリーズを北海道新聞社と提携して立ち上げました。現在、4冊が刊行されています。

「ドーコン叢書」（(株)ドーコン・共同文化社）
札幌市の総合建設コンサルタント・株式会社ドーコンが創刊した市民向けの新書シリーズです。公共事業において重要な役割を果たしているコンサルタントですが、その存在が市民に広く知られてはいません。このため、同社の職員が自分の携わっている技術分野を中心に、技術者だから見えてきた北海道の〝意外〟を紹介しています。同社の創業50周年事業として立ち上がり、当方が出版のコーディネートと編集制作を行いました。